睡眠負債と睡眠不足の違い
睡眠負債ということばはスタンフォード大学の研究者によって提唱されたものです。
睡眠不足という借金が増えることで心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態のことをいいます。
睡眠負債ということばが提唱される以前はただ単に睡眠不足と呼ばれていました。
しかしながら、睡眠負債とは睡眠が一時的に不足する睡眠不足と違っていて、その睡眠不足が慢性化し心身へ悪い影響を及ぼす状態のことをいいます。
そのことが分かるようになってきて、2017年にニュースなどで取り上げられたり、ユーキャンの2017年流行語大賞にも出て注目されるようになりました。
でも、まだあまり認知されていないですよね。
借金って利息をがつくものですが、睡眠も毎日のちょっとした睡眠不足が少しづつ溜まっていくとどんどん大きくなり深刻な事態となります。
睡眠負債を放っておくと多くの病気のリスクがあってその数、実に86種類に及びます。
要は睡眠不足が続くと睡眠負債が溜まってしまい、それが身体に影響が出てしまった時にはどれだけ怖いことになってしまうのかということです。
注目された背景として、睡眠負債で身体はもとより精神的な病気になったり、事故を起こす人が増えてきたからという事実があります。
例えば、2016年に長距離バスの運転手が長時間労働により死亡者を出す大きな事故がありましたよね。
あの時は何故か、長距離バスの大きな事故が続いてしまったような記憶がありますが
長時間労働が招いた、睡眠不足が続き睡眠負債が溜まったことが原因でした。
海外の企業では睡眠時間も評価対象となっています。
そして、しっかり寝ていないと昇格にも大きく影響するようです。
それだけ、睡眠が取れていないと仕事のパフォーマンスが落ちるということが明らかになっているのです。
睡眠負債を溜め込まない2つの方法
お休みの日に昼近くまで寝たり、一日中寝てしまったりしてしまう方も多いと思います。
これNGなんです。
いっぱい寝たのに、月曜日は頭がボーっとしたり身体がだるいといった経験はありませんか?
これは夜、いつもの時間に寝付けなくなって身体のリズムが狂ってしまったり、質のよい睡眠が取れなくなることが原因です。
その結果、最高のパフォーマンスで活動できなくなってしまい、ミスや事故が増えてしまうというわけです。
こんなデータもあります。
交通事故が一番多い曜日は、月曜日で仕事のミスも起きがちなのは同じく月曜日なんです。
睡眠負債を溜め込まない1つ目の方法は、休日でもいつも通りの時間に起床をすることになります。
2つ目の方法です。
昼寝はOKですが、30分以上しないことです。
昼寝にも良い昼寝と悪い昼寝あって、良い昼寝の仕方であれば頭がスッキリして午後の仕事のパフォーマンスを上げます。
逆に悪いと頭がボーっとしたり身体がだるくなるばかりではなく、最悪の場合アルツハイマーや死亡危険率が上がることが明らかになっています。
病気のリスクもありますが、30分以上昼寝してしまうと深い睡眠の段階に入っていくため体内時計が狂い、夜の睡眠にも悪影響を及ぼしてしまいます。
休憩時間いっぱいに寝たい気持ちもありますが、30分以内を大切にしてください。
そして、おススメは昼寝をする前にコーヒーなどのカフェインをとることです。
コーヒーが苦手な方は玉露がおススメですね。
また、普段カフェインを取らない方はカフェイン量が少なくなりますが、抹茶やココアでもOKです。
カフェインが効きだすのは摂取してから15分と言われています。
ですので、起きる頃にはカフェインが効いてスッキリ起きられます。
睡眠が足りていないから寝れる時に寝たいのはよく分かります。
しかし「体内時計を狂わせない」この2つの方法が睡眠負債を溜め込まない大切なポイントとなってきます。
休日の過ごし方
ついやってしまい勝ちな「休日にゆっくり寝る」ことはNGだと分かっていただけたかと思います。
しかしながら、休日に「月曜日から忙しくなるので寝だめをしておきたい」という方も見受けられます。
ここでもう一つお伝えしたいのが
「寝だめ」ってできないことです。
例えば、スマホの充電を想像してみてください。
明日は1日外でなかなか充電できないからいつもより多めに充電しておこう!
と思ってもできないですよね。
睡眠も同じで100%以上の充電はできないんです。
寝ても寝ても寝たりないというのは100%まで睡眠が充足されていないからで
「眠くなる」のは、熟睡できていない結果と言えます。
そこで、休日の過ごし方ですが
① 起床はいつもと同じ時間にする
② 寝たりないのであれば昼寝で補う
③ 夜は早めに寝る
この3つを大事に過ごしていただきたいです。
ポイントは起きる時間を変えないことです。
そして昼寝は15時までで30分以内にすること。
昼寝を30分以内にしていただきたい理由は前項でお伝えした通りですが、15時以降の昼寝も体内時計を狂わせ、夜の睡眠に影響します。
③の「夜は早く寝る」ですが、眠くないのであれば無理に早く寝る必要はありません。
睡眠を多くとりたいと思っているのであれば、夜の寝る時間を早くしていただきたいということです。
起きる時間を変えないことが体内時計を狂わせない秘訣となるからです。
ぜひ、正しい休日の過ごし方で仕事のパフォーマンスを上げられて、余裕のある平日を楽しんでください。
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